去年、カリフォルニア・バークレー大学に呼ばれ
天遊組でライブパフォーマンスをやった。
ラストに、静寂の中で降りてきた文字、「天龍」
自分でも予想していない作品になったのだが、
これを欲しいのです、
というマダムがあらわれた。
表具もしてないし、と迷っていると、
『私は日本で表具を勉強しました、
大丈夫、自分でできます。』
そして、作品「天龍」は、
彼女の胸にそっと抱きしめられていった。
「おおきすぎて、裏打ち用紙がたりない。。。」
そんなメールが来たのが今年初め。
そのまま、連絡はぷっつりとたたれていたのだが、
きのう突然、写真が送られてきた。
『 こんにちは、天遊さん。
やっと表具ができました。
私の今まで使った掛軸の中でこれが一番大きいです。
(94 x 230 cm)
モダンなスタイルにしようと思って、
作品そのものだけに二枚の裏打ちを付けて、
軸と八双を入れました。
完璧ではないが、これを作って大変勉強になりました。
あとは、かける場所探すのが、問題です。。。』
素晴らしいセンスに、うれしくなった、素晴らしい!
Wikipediaで知ったのだが、彼女はスタンフォード大学院卒の
文化人類学者&小説家。 現在はシカゴ大学の教授。
16歳のときに源氏物語を読み日本文化に関心を持ち、
その後、何度も来日し、軸装の技術も取得、
源氏物語やGeisha、風習、にまつわる本も執筆している。
そして、
なんと、
映画「SAYURI」の文化監修も担当していた。
アートを通しての出会いは、
国境も、職業も、すべてを越えて、すばらしい!!
今秋もまた、バークレーから声がかかっている。
すてきな出会い、おこりそうだ。
Thanks Liza Dalby!!
You are the best paper picture framer.
With best regards,
TEN-YOU