01/28/2012

美は、はかないもの。。。Beauty is in along with transience

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冬の日差しを受けて、ガラスが輝く展覧会。
何の知識もないまま、ジャン=ミシェル オトニエル@原美術館へ迷い込んだ。
色とりどりの、巨大なロザリオ。
まずは大きさに、存在感に圧倒された。

そのうち、いろいろ変化してきた。
ガラス玉すべてに自分が映り込み、動くことで、ロザリオのイメージが変わっていく。
時間とともに、オトニエルの作品は、しゃべり始めた。
それに三井を傾けた時から、私にとって、ただ心地よいだけの作品ではなくなっていった。。
作品「涙」
ホルマリンに浸かった過去の記憶?

ムラーノの美しい色ガラスのお姫様ベッド。
夢見るピンクのカバーの上には、小さな赤い目がちらばっていた。
少なくとも私にはそう見えた。
壁の黒いオブジェも、天井から下がる食虫植物のような花も
蜜蝋の初期作品にも、模索する心を感じた。
じっくり見ていると、苦しくなってくる。
生と死、自由と苦悩、美と官能。。。

この会場には、彼の26年の息遣いが展示されている。
模索していた年から、、この10年でたちまちフランスを代表する
現代アーティストになった、彼の軌跡が。

ヒントは、最後のワークショップのコーナーにあった。
どこにもないもの、だれもやっていないもの。
やはりそうか! そうなんだ。

もちろん、違うかもしれない。

いまの私の気持ちが、そのまま映ってみえたのかもしれない。
でもそれでいい。
今私が欲しいのは、素直にきれいなものでも、心を波立てないものでもないのだから。


(注)あくまでも、私個人の見解によります。

 ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ
2012年1月7日[土] – 3月11日[日] 原美術館 [東京・品川]
http://www.haramuseum.or.jp/

◎HP 「龍の背に乗って」 http://www.ten-you.net/
FB 天遊てんゆう (Tenyou Artist)

 

 

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