04/27/2011

priere pour le JAPON

4月22日の続き

夜8時を過ぎても明るいフランス。
「XXart」は2000人近い人達が訪れ、メイン会場前広場で10m作品をかきあげた私は大きな拍手に包まれていた。
その時、一人の男が作品に近寄り、服を脱ぎ全裸で文字の上を泳ぎだした。そして最後にシンボルのように黒いパンツを中央に飾った。
皆がア然と見つめるなか、私は紅い絵具を手に作品の上に立つとパンツに思い切りチューブを絞り、打ちつけまくった。

怒りより激しい悲しみが全身を走り抜け、そして最後に手のひらいっぱいにチューブを絞り切ると、印を押すようにおしつけた。強く、深く、熱く。
現場にいた多くのアーティストやゲストたちかが親指を立てる中、赤く染まったパンツを手に彼の所に走り寄ると、怯えたその顔に押し付け、胸元に押し込んだ。
まるで何かが乗り移った様な感じで、もう一人の私は冷静に見守っていた。

警察に通報され、彼は逃げ出した。
どうも有名なアート会場荒らしで、会社経営者らしい。

冷静に作品をみた時、凄い閃きがきた。水や風や自然の古代文字の神々が荒れまくり、紅い炎がたち、まさに震災そのもの。とんでもない現代アートになっていた。
タイトルを書いた。「priere pour le JAPON」
カメラを手にたくさんの人が集まってきて、今まで空だった義捐金箱に、ユーロが投げ込まれ出した。

空はまだ明るかった。

 

Comments (2)

  1. 05/31/2011
    yama said...

    こんばんわ、始めまして私はDominiqueの友人です。Dominiqueから「非常に悲しい出来事があったんだよ」との連絡とこちらのプログのアドレスが連絡されてきました。私は書道はよく分かりませんが、色々と活躍されているのですね。興味もありますので、ちょくちょく覗いてみます^^vそれでは

  2. 06/01/2011
    Tenyou Artist said...

    yama さまコメントありがとうございます。ドミニクは本当に素敵なフランス系日本人ですね。彼のおかげで、フランスが本当に好きになりました。古代文字は絵のような文字なので、海外の方にも意味がわかりやすいと言われます。とても自由で、物語をひゅうげんする、どこにもないアートですので、ぜひ、一度体験にいらしてくださいね。ではまたぜひ!

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