4月22日の続き
夜8時を過ぎても明るいフランス。
「XXart」は2000人近い人達が訪れ、メイン会場前広場で10m作品をかきあげた私は大きな拍手に包まれていた。
その時、一人の男が作品に近寄り、服を脱ぎ全裸で文字の上を泳ぎだした。そして最後にシンボルのように黒いパンツを中央に飾った。
皆がア然と見つめるなか、私は紅い絵具を手に作品の上に立つとパンツに思い切りチューブを絞り、打ちつけまくった。
現場にいた多くのアーティストやゲストたちかが親指を立てる中、赤く染まったパンツを手に彼の所に走り寄ると、怯えたその顔に押し付け、胸元に押し込んだ。
まるで何かが乗り移った様な感じで、もう一人の私は冷静に見守っていた。 警察に通報され、彼は逃げ出した。
どうも有名なアート会場荒らしで、会社経営者らしい。 冷静に作品をみた時、凄い閃きがきた。水や風や自然の古代文字の神々が荒れまくり、紅い炎がたち、まさに震災そのもの。とんでもない現代アートになっていた。
タイトルを書いた。「priere pour le JAPON」
カメラを手にたくさんの人が集まってきて、今まで空だった義捐金箱に、ユーロが投げ込まれ出した。 空はまだ明るかった。
こんばんわ、始めまして私はDominiqueの友人です。Dominiqueから「非常に悲しい出来事があったんだよ」との連絡とこちらのプログのアドレスが連絡されてきました。私は書道はよく分かりませんが、色々と活躍されているのですね。興味もありますので、ちょくちょく覗いてみます^^vそれでは
yama さまコメントありがとうございます。ドミニクは本当に素敵なフランス系日本人ですね。彼のおかげで、フランスが本当に好きになりました。古代文字は絵のような文字なので、海外の方にも意味がわかりやすいと言われます。とても自由で、物語をひゅうげんする、どこにもないアートですので、ぜひ、一度体験にいらしてくださいね。ではまたぜひ!